展示会当日によくある映像トラブル5選とプロが教える対策【超実践版】
「映らない」「黒落ちした」「音が出ない」を最短で復旧するガイド。30秒でやる即効チェック→根本対策→再発防止の運用まで、現場でそのまま使える形に落とし込みました。ETTOは持ち込み機材・他社手配LEDの緊急サポートにも対応します。
① 画面が映らない(ケーブル・規格・変換)
30秒で即効チェック
- PCの出力先:Windows
Win+P → 第二画面のみ/ macOSディスプレイ→ミラーリング - ケーブル:4K/60pならHDMI2.0以上。ケーブル表記とコネクタ根本の曲がりを確認
- 変換器:USB-C→HDMIの実績品に差し替え(例:IDK IFC-V21U 等)
根本対策
- 映像経路を最短化:PC →(変換)→ 表示。中間機器を一旦外す
- HDCP/EDID固定:スイッチャーやプロセッサ側で出力解像度/EDIDを固定
- ケーブル規格の整合:4K/60pは18Gbps帯域(HDMI2.0)。10m超は光HDMI/SDI変換へ
Type-Cは「Alt Mode」可否で挙動が大きく変わります。社給PCは事前に実機テスト推奨。
② 音が出ない/片方だけ鳴る
30秒で即効チェック
- PCの出力先:サウンド設定でHDMI/USBデバイスを選択
- ミュート/フェーダ:ミキサー/スイッチャーのMUTEとMAINを確認
- 片CHのみ:TRS↔RCAの配線方向とモノラル/ステレオの取り違いを確認
根本対策
- Breakaway運用:映像と音声の切り離し(スイッチャー設定)で意図しないミュートを防止
- -20dB基準:BGMは-20dB、マイクは-12〜-6dBピークでゲイン設定
- 予備経路:PCからアナログ音声のバックアップを1系統用意
③ 文字がボケる・画角が合わない(解像度・スケーリング)
30秒で即効チェック
- PCと表示側の解像度を一致(例:4K表示ならPCも3840×2160)
- Windowsのスケーリングは100%/200%など“きれいな倍率”に固定
- アスペクトの違い(16:9/16:10)を確認、必要ならカンバスを作り直す
根本対策
- 統一解像度で設計:社内配布資料は16:9/1080p基準で統一し、現場はその倍数で運用
- 細字NG:明るい会場は細線が飛びます。フォントは太め+高コントラスト
④ 黒落ち・チラつき(ケーブル長・分配・帯域)
30秒で即効チェック
- 長尺パッシブHDMIで10m超を使っていないか
- 分配器の4K/60対応と電源供給を確認
- スイッチャーのStill(静止画)を登録して非常時に即切替
根本対策
- 伝送方式の見直し:長距離は光HDMIかSDI延長(SDI→HDMI変換)へ
- アクティブ機器の電源:USB給電の弱い分配器はACアダプタ式に置換
⑤ スイッチャー設定ミス(映像/音声ルーティング)
30秒で即効チェック
- 各入力のスケーラを固定(Autoは誤判定の元)
- 音声はFollowかBreakawayかを明確に。ミックス時はAFVをOFF
- トランジションはMix 0.5〜1.0sに固定、誤ってCut to Blackにしない
根本対策
- 安全手順:黒→タイトル静止画→本編の順で“黒落ち”を視覚的に隠す
- 監視:マルチビューにWFM(波形)やAudio Meterを常時表示
付録A:規格の“限界表”(長さ・帯域・解像度)
| 項目 | フルHD(1080p/60) | 4K/30 | 4K/60 |
|---|---|---|---|
| HDMI(パッシブ) | 〜15m目安 | 〜10m目安 | 〜5〜7m目安 |
| HDMI(アクティブ/光) | 〜50m+ | 〜50m+ | 〜100m級も可 |
| SDI延長(3G/6G/12G) | 3Gで〜100m | 6Gで〜70m | 12Gで〜50m |
| 分配器帯域 | 最低4.95Gbps | 10.2Gbps | 18Gbps |
※ケーブル品質・現場ノイズで変動。4K/60は18Gbpsが絶対条件。迷ったら“光HDMI or SDI”。
付録B:前日〜当日の運用手順(チェックリスト)
T-7〜3日:準備
- テスト素材:白地+細字/高コントラスト動画/ロゴ静止画の3点を用意
- 変換器:USB-C→HDMIの実績品を2個持つ/HDMI2.0ケーブル予備
- スイッチャー:入力/出力の解像度固定、Still登録、黒ボタンの挙動確認
T-1日:現場セットアップ
- 経路最短で仮接続→表示確認→必要な分配・延長を追加
- 音声:マイクの指向性確認、BGMは-20dB基準でゲイン
- LED:輝度は会場照度に合わせ、色温度は6500K前後に統一
T-0日:本番1時間前
- “本番用プロファイル”でPCの通知・スリープOFF、解像度固定
- ケーブルとACアダプタのテンションフリー(引っ張られていないか)
- 緊急時フロー共有:黒→静止画→本編/音途切れ時の予備経路
付録C:持ち込みLEDの事前情報(必須項目)
| カテゴリ | 必要情報 | 理由 |
|---|---|---|
| プロセッサー | 型番(例:NovaStar VX600/VX1000/MX40 Pro、Brompton S4、Colorlight Z6) | EDID・マッピング・色管理の設定に必須 |
| 送受信カード | 送信/受信カードの型番(例:Novastar A5/A8/A10s Pro) | RCFGX互換・キャリブ適用の確認 |
| キャビネット仕様 | ピッチ、1枚のピクセル数、実寸、総枚数、レイアウト | 総解像度とプロセッサ負荷の算定 |
| 設定ファイル | RCFG/RCFGX、キャリブ(校正)ファイル、マスク有無 | 色ズレ・輝度差の補正 |
| 電源・構造 | 100/200V、回路数、自立/壁掛/吊り、リギング可否 | 安全・人員計画 |
不明でも大丈夫。型番ラベルの写真と、過去に点灯した時の解像度情報があれば迅速に対応できます。
お問い合わせ
「今、映らない」「明日が本番」など緊急でも対応します。会期・会場・機材の型番と写真をお送りください。