LED vs 業務用モニター vs プロジェクター|展示会・イベントの最適解をプロが徹底比較
「どれが一番効く?」に終止符を。視認距離・照度・サイズ・撮影・物流・法規まで数値で判断できるよう、プロが現場基準で比較します。式/閾値/計算例入り。最後に用途別プリセット構成と見積注記テンプレも掲載。
結論(要点)
- 人を止めたい=LED(高輝度&任意サイズ)。明るい会場・広い導線で最強。
- 文字・UIを正確に見せたい=業務用モニター(4K解像度・設営迅速)。
- 暗所が確保できる大型講演=プロジェクター(スクリーン×照度制御)。
先に決める3点:①視認距離[m] ②会場照度[lux] ③表示目的(アイキャッチ or 情報)。
基礎式と閾値(これだけ覚えれば判断できる)
1) 画面サイズと視認距離
- 最小文字高さ ≒ 視認距離 ÷ 200(m→m)。例:距離5mなら文字25mm以上。
- 「看板として読ませる」なら文字高さは距離 ÷ 150推奨。
- 縦サイズの目安:最小文字高さ × 10〜12行(UIや説明多め前提)。
2) LEDピクセルピッチと距離
- 推奨最短視認距離[m] ≒ ピッチ[mm] × 1.2〜1.5 ÷ 1000
- 例:2.6mm → 3.1〜3.9m/3.9mm → 4.7〜5.9m(細字はワンランク細かいピッチ推奨)
3) 明るさ(画面輝度 vs 環境照度)
- 屋内明るめ会場(500–1000 lux):画面輝度 2〜3倍が目安。
- 目安:LED 800–1500 nits/高輝度モニター 700–1000 cd/m²/プロジェクターは暗室前提。
4) プロジェクターのルーメン試算(簡易)
- 必要ルーメン ≒ スクリーン面積[m²] × 必要照度[lux] ÷ スクリーンゲイン
- 展示会の半暗室で必要照度200 lux・120インチ(約3.3㎡)・ゲイン1.2 → 約550 lmが「理論値」だが、実務は反射・漏れ光・距離でロス。7000lm以上を基準に考える。
5) 撮影安定(フリッカー/モアレ)
- モニター:最安定。シャッター1/50–1/120でOK。
- LED:コントローラのリフレッシュ/走査とカメラのシャッター同期。事前にEDID固定+テスト必須。
- プロジェクター:電源周波数・シャッター速度で微調整。
総合比較(テクニカル+運用)
| 項目 | LED | 業務用モニター | プロジェクター |
|---|---|---|---|
| 輝度/照度耐性 | ◎(800–1500 nits) | ○(700–1000 cd/m²) | △(暗室必須・漏れ光に弱い) |
| 解像度/細字 | ○(ピッチ依存) | ◎(4K/細字最強) | △(にじみやすい) |
| サイズ自由度 | ◎(ベゼル無) | ○(〜98”現実的) | ◎(距離が要る) |
| 設営/撤去 | △(人員・時間) | ◎(速い・省人) | ○(軽いが調整多め) |
| 撮影/配信 | ○(設定で回避) | ◎ | ○ |
| 物流/搬入 | △(車両枠/養生必須) | ◎(台車で十分) | ◎(本体軽量/スクリーンかさばる) |
| 保安/法規 | 要:転倒/落下対策・耐荷重 | 要:転倒防止/配線養生 | 要:避難動線/熱/眩光配慮 |
ケース別:数値で決める実務フロー
Case A:通路幅3m・距離2–4m・照度800 lux(小間)
- 目的:集客。LED 2.6mm 6–8㎡で縦配置。最小文字高20–30mm。
- 説明用に75–86”モニター1台をサブで設置。
- 撮影ありなら事前にリフレッシュ×シャッター調整。
Case B:商品説明中心・距離1.5–3m・セミナー無し
- 98”モニター×1–2台。UI/表が多いので4K必須。
- 分配はEDID固定(4K60/YCbCr 4:2:2 等)。
- 輝度700–1000cd/m²推奨。縦置き許可/アジャスタ必須。
Case C:講演・デモ・暗室確保OK(半閉鎖)
- 7000–12000 lm+120–200”スクリーン。台形補正は最小限。
- 客席照度は50–100 luxを目安に落とす。
- 動画/写真の黒の沈み込みは高ゲイン過ぎ注意。
撮影・配信を想定した設定ガイド
- モニター:シャッター1/60固定 → 露出優先。カメラ色温度は6500K基準。
- LED:コントローラでリフレッシュ≥1920Hz、走査方式を均一化。カメラ側は1/50〜1/100試験。
- プロジェクター:シャッター速度と電源周波数に注意。白ピーク時の露出飽和を避ける。
ハード設計の抜けを潰すチェック(現場用)
- 入力解像度:統一(例:4K60)。EDIDプリセットを固定。
- 長尺区間:HDMIは10m以内、超えたら光HDMI or SDI。
- 電源:ブレーカー系統図・回路分け・ドラムのたこ足禁止。
- 配線養生:通路の滑り/つまずき対策、PA/電工との干渉。
- 撤去条件:撤去開始時刻の確約、夜間割増の明記。
用途別プリセット構成(参考・入替OK)
アイキャッチ重視(中小間)
- LED 2.6mm 6–8㎡(1000–1500 nits)
- 再生:プレイヤー or ノートPC(4K60固定)
- サブ:75–86”モニター1台(説明用)
- 人員:班長1・オペ1・助手1/搬入車1台
情報重視(小間・説明中心)
- 98”モニター×2(4K/700–1000cd/m²)
- 分配器+EDID固定/長尺は光HDMI
- 人員:オペ1・助手1(短時間で設営)
講演併設(半暗室)
- レーザープロジェクター 7000–12000lm+120–200”スクリーン
- 音響:ミニPA(SP×2、ミキサー、ワイヤレス)
- 照明:演者キーライト、客席50–100 lux
見積注記テンプレ(コピペOK)
・入力解像度/リフレッシュは事前合意のEDIDに固定します(当日の変更は要再調整)。 ・長尺配線は光HDMIまたはSDI変換で対応します(予備含む)。 ・会場の照度が想定を大きく上回る場合、輝度確保のため構成変更の可能性があります。 ・搬入出の車両枠/入館証/電源開放時刻は主催/会場手配とし、遅延等の待機費は別途精算します。 ・撤去開始時刻が遅延する場合、夜間/休日割増を適用します。
内部リンク(必ず相互に)
相談・次アクション
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