長距離配線の正解:HDMI / SDI / 光の使い分け|10m・20m・50mで迷わない
「何mなら何を使えば安全?」を距離・解像度・ノイズ耐性で一発判断。
本記事は20m超は原則SDI(4Kは12G)、50m超は光を推奨する実務ガイドです。
重要:配線は20mを超えたら原則SDI(4Kは12G)。50m超は光で計画。
HDMIは〜20mまでに留め、相性やEDID交渉のトラブルを回避します。
HDMIは〜20mまでに留め、相性やEDID交渉のトラブルを回避します。
1. まず結論(距離×フォーマット早見表)
| 距離の目安 | フルHD(1080p60) | 4K(2160p60) | 備考 |
|---|---|---|---|
| 〜10m | HDMI(銅) | HDMI(銅) | 高品質ケーブル推奨。確実に奥まで挿す・抜け止め。 |
| 10〜20m | アクティブHDMI(方向あり) | アクティブHDMI(相性注意) | ここがHDMIの実用上限帯。重要案件はSDI案も用意。 |
| 20〜50m | SDI(3G/6G) | SDI(12G) または 光 | 原則SDI。再クロック内蔵の変換器が安定。 |
| 50m超 | 光SDI/光HDMI | 光SDI/光HDMI | ノイズ・距離に最強。予備は銅ライン並走が鉄板。 |
注:アクティブHDMIで30m動く事例もありますが、復旧性・ノイズ耐性・EDID安定を優先し、20m超はSDI/光が原則です。
2. HDMI / SDI / 光の“性格”を3行で
- HDMI(銅):手軽だが〜20mが現実的上限。それ以上は減衰/相性/EDIDがリスク。
- SDI(同軸):20m超から本領。1080pは3G/6G、4Kは12Gで単線運用が楽。
- 光(HDMI/SDI):50m超〜数百m。電磁ノイズ最強。取り回しと曲げ半径に注意。
3. 現場NG/OKリスト(トラブルの9割はここ)
NG
- ドラムケーブルを巻いたまま通電(発熱)
- 電源ケーブルと同じ束で並走(誘導ノイズ)
- HDMIの中継を重ねる(減衰・相性)
- Auto任せでEDID/解像度が勝手に変化
- 長距離でPoC/給電不足(アクティブ機器が落ちる)
OK(推奨)
- 20m超はSDI(4Kは12G)へ切替
- 分配はソース直後に置く(前段でEDID固定)
- HDMI採用域でもアクティブ+方向確認
- 予備ラインを並走(光+銅/HDMI+SDI)
- 通路はプロテクタ養生+段差解消
4. 距離とケーブル選定の具体例
ケースA:登壇台→背面モニター 15m(1080p)
- 優先:アクティブHDMI(18Gbps)
- 安全案:HDMI→SDI→HDMI(当日切替可にしておく)
- ポイント:分配は登壇台直後、EDIDは固定プリセット
ケースB:メインPC→LEDプロセッサ 35m(4K)
- 原則:12G-SDI(4K単線)
- 代替:光HDMI(方向あり)。予備に銅ライン並走
- ポイント:電源と束ねない/再クロック付き機器で安定化
ケースC:映像2拠点ミラー 50m+(1080p)
- SDI幹線+分配、末端でHDMIに戻す
- ポイント:スイッチャー前段でEDID固定、リターン確認を運用に
5. 配線SOP(コピペで運用OK)
- 20mを超えたらSDI(4Kは12G)を基本方針。50m超は光へ。
- 分配はソース直後に置き、EDID/解像度を固定(Auto禁止)。
- 電源と信号は別経路、通路はプロテクタ養生。予備ライン並走。
- HDMI域(〜20m)でも重要案件はSDI案を用意(当日切替可)。
- テストは本番解像度/リフレッシュで実施(縮小表示は不可)。
6. よくある質問
アクティブHDMIはどれくらい伸びる?
製品差が大きいですが、4K60で20〜30mが現実的。方向(Source/Display)を逆に挿していないか要確認。
SDIにすると画質は落ちる?
デジタルなので基本は劣化なし。規格内帯域であれば問題ありません(変換器品質で体感差は出ます)。
光HDMIと光SDIの違いは?
どちらも長距離・ノイズ耐性に優れます。混在機器が多い現場は光SDI幹線+末端HDMI変換が扱いやすいです。
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- 距離:最短/最長/経路(通路横断の有無)
- 解像度:1080p or 4K(60pか30pか)
- 電源経路:同架の有無・注意点