展示会の映像、制作会社に任せる?レンタル会社に任せる?違いを解説
展示会ブースの映像は、「どこに頼むか」で仕上がりも、当日の安定感も、最終コストも変わります。
よくあるのが「制作会社にお願いしたけど、機材や現場運用は別でバタついた」「レンタル会社に頼んだら、コンテンツ設計が弱かった」などの“分断”。
本記事では、制作会社とレンタル会社の役割の違い、向いているケース、そしてコストが増えるポイントまで、展示会の現場目線で整理します。
「結局どっちが正解?」を、最短で判断できるガイドです。
結論:迷ったら“目的”で決める
ざっくり結論はこれです。
- ブース全体の体験設計(企画・導線・コンテンツ)から作りたい → 制作会社が得意
- 機材と当日の安定運用(映像が止まらない・映る・繋がる)を最優先 → レンタル会社が得意
- “映像は強くしたいが、予算と納期もシビア” → 分業(制作+レンタル) or 現場強いレンタル会社に寄せる
重要なのは「どちらが上」ではなく、“何をゴールにするか”。
同じ「展示会の映像」でも、目的が違えば、最適な依頼先も変わります。
1. 制作会社とレンタル会社の違い(役割・得意領域)
1-1. 制作会社が得意なこと
- 企画・演出設計:何を見せて、どう感じてもらうか(ストーリー/導線)
- コンテンツ制作:映像・CG・アニメーション・編集・台本
- ブース全体の統合:装飾・進行・見せ方の統一感
「映像で“ブースの印象”を上げたい」「目を止めさせたい」「ブランド体験を作りたい」
こういう目的なら制作会社が強いです。
1-2. レンタル会社が得意なこと
- 機材の最適化:モニター/LED/スイッチャー/配信機材の構成設計
- 現場運用:搬入・設置・配線・当日オペ・撤去までの安定運用
- トラブル耐性:映らない/音が出ない/入力が合わない…の即対応
「止まらないこと」「ちゃんと映ること」が最優先。展示会は本番一発なので、ここが強い会社は頼りになります。
1-3. “どちらも必要”なケースが一番多い
実際は、展示会の映像は制作(中身)と運用(現場)の両方が必要です。
なので、最も多い正解は「分業」か「両方に強いパートナーに寄せる」です。
2. コストの違い:見積の中身と“増えるポイント”
コストで失敗しがちなのは、「単価」より「総額と範囲」を見ていないケースです。
まず、見積の中身(項目)を分解しておくと比較が楽になります。
2-1. よくある見積項目(映像まわり)
- 機材費:モニター/LED/スタンド/スイッチャー/ケーブル類など
- 搬入出・運搬:車両/人件費/エレベーターや搬入経路の制約対応
- 設営撤去:設置・配線・養生・レイアウト調整
- オペレーション:当日の映像切替/再生/配信/立ち合い
- 制作費:動画制作/編集/テロップ/素材調整
- 管理費:進行管理/現場管理/調整コスト(会社により表現が違う)
2-2. コストが“増えやすい”ポイント(よくある原因)
- 入力が多い:PC複数台、カメラ、配信、外部登壇など
- 出力が多い:メイン+サブ+縦モニター+控室出し…
- 現場条件が難しい:会場規定、電源制約、ケーブル長、吊り物不可、夜間作業など
- 素材が直前で変わる:当日差し替え、再エンコード、比率違い
- 責任範囲が曖昧:「映らない時、誰が直す?」が未定
2-3. “制作会社に任せた方が高くなる/安くなる”の正体
制作会社が高く見える時は、単に「制作会社が高い」のではなく、企画・制作・管理(統合)の工数が乗っている場合が多いです。
逆にレンタル会社が安く見える時は、制作(中身)や当日運用が含まれていないだけ、ということもあります。
だから比較は「総額」より先に、“何が含まれているか”を揃えるのがコツです。
次の章で、判断を一気に楽にするチャートを用意しました。
3. ケース別:どっちに任せるべき?(判断チャート)
3-1. 制作会社が向いているケース
- ブランド体験を作りたい(世界観・導線・演出を重視)
- 映像コンテンツを新規で作る(CG/アニメ/シナリオ含む)
- ステージ進行・登壇・演出が多く、統合管理が必要
3-2. レンタル会社が向いているケース
- 既に素材がある(動画・スライド)ので、確実に映せればOK
- モニター/LED/スイッチャーなど、機材と現場運用が中心
- 直前・短納期で、最短で成立させたい
3-3. 分業(制作+レンタル)が向いているケース
- 制作会社がコンテンツを作り、レンタル会社が現場運用(役割が明確)
- 予算は抑えたいが、見栄えも妥協したくない
- 「制作は強いが、現場運用が不安」「機材は強いが、演出が弱い」を補完したい
ポイント:分業にする場合は、必ず「責任範囲」を決めます。
- □ 映像が映らない時に現場で直すのはどちら?
- □ 素材差し替えの窓口はどちら?
- □ 会場規定の確認・申請はどちら?
4. 失敗しない発注のコツ:見積比較のチェックリスト
4-1. 相見積もり前に“これだけ”揃える
- □ ブースサイズ(間口×奥行×高さ)/会場名/会期
- □ 表示機材(モニター or LED)希望サイズ・台数(未定なら「目的」でもOK)
- □ 入力(PC何台?カメラ必要?)/出力(何面に出す?)
- □ 素材(動画・画像・PPT)形式と締切
- □ 当日の運用(ループ再生のみ/切替あり/スタッフ常駐)
4-2. 見積書で必ず見るポイント(コストの正体)
- □ 機材費だけでなく、搬入出・設営撤去・オペが含まれているか
- □ ケーブルや変換アダプタ等の小物が別途になっていないか
- □ 当日トラブル対応の範囲(常駐/電話のみ等)
- □ 会場規定対応(搬入時間、養生、電源申請)を誰がやるか
- □ 追加費用になりやすい条件(夜間作業、延長、当日差し替え)
4-3. ありがちなトラブル(発注の“分断”で起きる)
- 映像が映らない:USB-C変換の相性、解像度設定、HDCPなど
- 音が出ない:会場PAとの接続、PCの出力先設定
- 当日素材差し替えが地獄:比率違い・コーデック違いで再作業
特にPC出力は躓きやすいので、事前にこのあたりも確認しておくと安心です。
USB-C→HDMIで映らない?原因と対処法まとめ
ETTOなら:レンタル会社目線の「現場設計」で、分断を減らせます
ETTO株式会社は、展示会・イベント現場での映像機材レンタルを中心に、「止まらない運用」を前提とした構成提案を得意としています。
ただ機材を並べるのではなく、入力・出力・当日運用・会場条件まで含めて設計します。
対応できること(例)
- モニター/LED/スタンド等のレンタル一式
- スイッチャーでの映像切替(V-160HDなど)
- 当日運用(ループ再生、切替、立ち合い、撤去)
- 制作会社さまとの分業(素材は制作会社、現場はETTO)
- 直前案件のスピード対応(在庫・日程次第)
「制作会社に頼むか迷っている」「分業したい」「まずは概算だけ知りたい」でも大丈夫です。
下記フォームから、ブースサイズと会期だけでも送ってください。
参考:展示会レンタルの全体像は、こちらの記事も役立ちます。
展示会の映像機材レンタル、直前でも間に合う?チェックポイント
6. よくある質問(FAQ)
Q1. どちらに頼むと安くなりますか?
一概には言えません。重要なのは「含まれる範囲」です。
レンタル会社の見積が安く見える場合は、制作や当日運用が別になっていることがあります。
制作会社が高く見える場合は、企画・制作・管理(統合)が含まれているケースが多いです。
まずは「機材/設営撤去/当日運用/制作」の内訳を揃えて比較するのが確実です。
Q2. うちは素材(動画・スライド)があるのですが、制作会社は不要ですか?
素材が揃っているなら、現場運用中心で成立することも多いです。
ただし「見せ方(尺・比率・文字サイズ)」の調整が必要なケースもあるため、簡単な整形や再編集が必要になる場合があります。
Q3. 当日、PCが映らないトラブルが怖いです。
PC出力は展示会トラブルの上位です。USB-C変換・解像度・HDCPなどが原因になりがちです。
事前テストが最重要なので、こちらも参考にしてください:
USB-C→HDMIで映らない?原因と対処法まとめ
Q4. LEDを使う場合は、制作会社が必要ですか?
LEDは「表示機材」なので、運用設計(解像度・入出力)が重要です。コンテンツ制作が必要かは目的次第。
既存素材を合わせるだけならレンタル側で成立することもありますし、世界観重視なら制作の力が効きます。