「LEDディスプレイ(LEDビジョン)をリースで導入したい。でも、見積書の作り方が原因で審査が止まる」——これ、現場だとめちゃくちゃ多いです。
リース会社が見ているのは“金額”だけじゃありません。何が資産(リース対象)で、何が役務(工事・保守など)なのかが、見積の書き方で一発で分かるかどうか。ここが曖昧だと、差し戻し→再提出→導入が遅れる、のループに入ります。
この記事では、LEDリース審査でつまずきやすいポイントを整理し、そのままコピペして使える「項目テンプレ」までまとめます。
結論:審査は「見積の粒度」と「区分」で9割決まる
リース審査で一番多い詰まりは、ざっくり言うとこの2つです。
- ① 区分が曖昧:本体・制御機器・架台(資産)と、施工・保守(役務)が混ざっている
- ② 粒度が荒い:「LED一式」などで、何を買うのかが読み取れない
特にLEDは、機材だけで成立しません。だからこそ、見積書の段階で“リース対象部分”がきれいに見える構造になっているかが重要です。
先に「そもそも用途にLEDが合うか?」を整理したい場合は、こちらもセットで読むのが早いです:
「ウチの用途で合うか聞きたい」— LEDディスプレイ導入で失敗しない判断軸(売り込みなし)
まず整理:リース対象になりやすい/なりにくいもの
リースで“月額化”できるもの/できないものを混ぜると、審査も社内決裁も遅くなります。ここを見積書上で最初から分けるのがコツです。
| 区分 | 内容例 | 見積書での書き方 |
|---|---|---|
| リース対象になりやすい(資産) | LEDパネル本体、制御機器(プロセッサ/送受信)、専用筐体、スタンド/架台(機材扱いの範囲) | 機材見積(リース対象)としてまとめる(型番・数量・単価を出す) |
| 別見積になりやすい(役務) | 施工費(壁補強・電気工事・配線・造作)、運搬搬入出、保守(オンサイト/点検) | 工事/役務見積(非リース)として分離する(条件で変動する旨も明記) |
この考え方の全体像(買い切り vs リース、落とし穴)はこちらの記事がベースになります:
LEDディスプレイはリースで導入できる?月額の目安・審査・注意点をプロが解説
項目テンプレ:リース審査に通りやすい見積書の型
ここからが本題。「この並びで出すと通りやすい」見積の型です。ポイントは、機材(リース対象)/工事(役務)/保守(運用)を分けること。
① 見積書の見出し(構成テンプレ)
【A】機材見積(リース対象)
LED本体/制御機器/周辺機器/架台(機材扱い)
【B】施工・工事見積(非リース)
壁補強/電気工事/配線・ケーブル処理/養生/搬入出
【C】保守・運用(任意/別契約)
点検/オンサイト対応/予備部材/復旧SLA など
② 項目テンプレ(コピペして使える)
※型番が未確定でも、「仕様(前提)+数量+単価の出し方」が分かれば審査は進みます。
| 区分 | 見積項目名(例) | 記載例(補足) | 審査的に強い理由 |
|---|---|---|---|
| 機材 | LEDディスプレイ本体(屋内/屋外、ピッチ◯◯) | W◯◯mm × H◯◯mm / ◯◯㎡ / ◯枚 | 資産内容が明確(サイズ・数量で読み取れる) |
| 機材 | 映像制御機器(プロセッサ) | 入力:HDMI/SDI など、出力:LED | “動く構成”になっていると判断しやすい |
| 機材 | 送受信機器(送信カード/受信カード等) | 必要数量一式(構成により) | LEDはここが無いと成立しない=妥当性UP |
| 機材 | 設置用スタンド/架台(機材扱い) | 床置き/壁付け など方式を明記 | “機材”として切り出せるとリースが通りやすい |
| 機材 | 再生機器(メディアプレーヤー/小型PC等) | 運用方式(USB/クラウド/HDMI入力) | 導入後に“置物化”しない構成と判断されやすい |
| 工事 | 施工費(設置・調整・安全対策) | 作業日数、人数目安、会場条件で変動 | 役務として分離=審査が止まりにくい |
| 工事 | 電気工事・配線・美観処理 | 電源位置/配線経路/ケーブル処理 | “施工の現実”が書けていると信頼性が上がる |
| 工事 | 運搬・搬入出 | 階段/エレベーター/導線条件 | 当日追加になりやすい要因を先に出せる |
| 保守 | 保守(定期点検/オンサイト) | 頻度、対応時間、範囲 | 常設ほど“止まらない設計”を評価されやすい |
ピッチ(画素の細かさ)と視認距離の前提が曖昧だと、そもそも構成が揺れます。ここは早見表で先に固定すると見積が安定します:
LEDディスプレイのピッチと視認距離の早見表〖屋内・屋外対応〗
通りやすくなる書き方5つのコツ
- 「LED一式」を禁止:最低でも「本体/制御/架台/再生」を分ける
- “用途”を1行で書く:店舗販促/窓面/展示会/会議室 など(審査が早い)
- 設置方式を明記:壁面/床置きスタンド/吊り(工事の妥当性が上がる)
- 工事は別見積で:混ぜない。混ぜると差し戻し率が上がる
- 備考に「条件で変動」要因を先に書く:搬入導線、電源位置、壁補強有無など
備考テンプレ(コピペOK)
【用途】(例:店舗サイネージ/展示会ブース集客/受付案内 など) 【設置】屋内/屋外/窓面 (壁面/床置き/吊り) 【想定サイズ】横( )m × 縦( )m ※未定OK 【視認距離】最短( )m / 最長( )m 【入力】HDMI(PC)/再生機/配信 など 【見積区分】A:機材(リース対象)/B:施工(非リース)/C:保守(任意) ※施工費は現地条件(電源位置・壁補強・配線経路・搬入導線)により変動します。
展示会案件だと、ここに責任分界を入れておくと、社内決裁も当日運用も事故りにくいです(揉め防止の実務):
展示会LEDの見積で揉めるポイントまとめ|責任分界の決め方(発注前にやるべきこと)
よくあるNG例(差し戻しパターン)
- 「LED一式」+「施工一式」:中身が読めず審査が止まりやすい
- 工事と機材が混在:リース対象が見えない(差し戻しの王道)
- 保守まで全部コミコミ:月額化できる範囲が曖昧になりやすい
- 用途が書いてない:過剰仕様かどうか判断できず、確認が増える
店舗系で多い「導入後に後悔する」パターンも、見積前に知っておくと防げます:
店舗サイネージ導入で後悔する7つの落とし穴(価格だけで選ぶと危険)
FAQ
Q. まだサイズもピッチも未定。見積を出していい?
A. 出してOKです。ただし「前提が未確定」な部分は、見積書でちゃんと明記し、機材と工事を分けておくのがコツ。先に用途整理するならこちらもどうぞ:
Q. 電気代や運用コストも社内で聞かれる
A. 店舗用途だと特に重要です。月額の“設備費”だけでなく、運用費も見えると決裁が早いです:
LED・デジタルサイネージの電気代は月いくら?計算方法と節電のコツ
Q. 昼に見えない(窓面)事故が怖い
A. ここは輝度だけで決まりません。反射・角度・設置高さが絡むので、先に条件を揃えるのが正解:
窓面サイネージが昼に見えない原因と対策|輝度・反射・角度・設置高さ
無料相談:用途と月額感を先に揃えます
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