HDMI分配器が映らない原因はこれ!プロが教える5つの解決法
「HDMI分配器を使ってモニター2台に出力しようとしたら、なぜか片方だけ映らない」「映ったり消えたりを繰り返す」…そんなトラブル、現場ではよくあります。
この記事では、AV業界で実際に現場を支えてきたプロの視点から、HDMI分配器の「映らない原因」と「型番別の対処法」を徹底解説します。

まず確認!HDMI分配器が映らない原因の多くは「相性」と「電力不足」
HDMI分配器は、1つの映像出力(例:PCやメディアプレイヤー)から、複数のディスプレイへ映像を同時出力する装置です。ただし、全ての機器で完璧に動作するとは限りません。
- HDCP(著作権保護)の相性:Apple製品やNetflixなど、HDCP対応が必須な機器との組み合わせは要注意。
- 電力不足:USBからの給電だけでは足りない場合、出力が不安定になることも。
- HDMIバージョンの不一致:4Kや高リフレッシュレートの出力時には、分配器やケーブルのスペックも重要です。
チェック① HDMIバージョンは合っているか?
HDMIにはバージョン(1.4/2.0/2.1など)があり、対応している解像度や転送速度が異なります。
| バージョン | 主な仕様 | 注意点 |
|---|---|---|
| HDMI 1.4 | 1080p/30Hz、一部4K/30Hz | 4Kには非推奨 |
| HDMI 2.0 | 4K/60Hz、HDR対応 | 主流。互換性注意 |
| HDMI 2.1 | 8K/60Hz、4K/120Hz | ハイスペックPC向け |
特に「映らない」「チラつく」といった症状は、HDMI 1.4の分配器に4K/60Hzの信号を流しているケースでよく起こります。
チェック② HDCPに対応しているか?
HDCP(High-bandwidth Digital Content Protection)とは、デジタル著作権保護の仕組みです。Apple製品・ストリーミング・Blu-ray再生などでは、HDCP非対応の機器が1つでも混ざると「全部が映らない」こともあります。
確認ポイント:
- 使用中の分配器が「HDCP 2.2」や「HDCP 1.4」対応か?
- 全てのディスプレイ・ケーブル・出力機器がHDCP準拠か?
特にMac(M1/M2)やApple TVユーザーは要注意です。
チェック③ 電源供給方式は?セルフパワーとバスパワーの違い
HDMI分配器には電源供給方式が2種類あります:
- バスパワー:HDMIポートやUSBから給電。コンパクトだが不安定になりがち。
- セルフパワー:ACアダプターで直接電源を供給。安定性重視の現場向け。
トラブル例:イベント現場で使用していたバスパワー型のHDMI分配器が、4K出力で映像が出ず。急遽セルフパワー型に差し替えたところ安定出力できた。
チェック④ ケーブル長と品質にも注意
意外と見落とされるのが「ケーブルの長さと品質」。
- HDMIケーブルは5m以上で信号が劣化しやすくなる
- 安価なケーブルは「2.1対応」と書いてあっても内部配線が不十分な場合あり
特にイベント会場では10m以上の長距離接続もあるため、アクティブケーブルやリピーター付き分配器の使用を推奨します。

型番別!よくあるトラブルと対処法一覧【プロ監修】
| 型番例 | 主な症状 | 対処法 |
|---|---|---|
| GREEN HOUSE GH-HDSP2-BK | 片方のモニターが映らない | USB給電を追加/ケーブルを短いものに交換 |
| エレコム DH-SES2BK | 一瞬映るがすぐ消える | セルフパワー型への変更/出力機器の解像度を下げる |
| サンワ VGA-HDRSP2 | 音声が出ない(HDMI→VGA変換) | 別途音声ケーブル接続が必要 |
それでもダメなときの最終手段【プロ現場の裏ワザ】
- HDMI出力機器を再起動する(MacやPS5では特に有効)
- モニター側のHDMIポートを変更してみる
- 分配器をEDIDエミュレート付きに切り替える
- 最終手段:スイッチャー経由で出力する(スプリッターではなくセレクター)
まとめ|HDMI分配器のトラブルは「順番にチェック」すれば怖くない
HDMI分配器が映らないとき、焦らず以下の順番でチェックしましょう:
- 電源供給(セルフパワーか)
- HDCPの対応有無
- ケーブルの品質と長さ
- HDMIバージョン
それでも解決しない場合は、機材の見直しや、プロのサポートもご検討ください。
関連リンク: