展示会の画面サイズ、「大きければ目立つ」は半分正解・半分不正解
展示会で目立つ画面を作るとき、悩むのが「結局、何mの画面にすべき?」問題です。
結論から言うと、目立つかどうかは “画面サイズ” だけで決まりません。
- 視認距離(何m先から気づかせたいか)
- 画面の高さ(床から何mに配置するか)
- 文字サイズ(キャッチが読めるか)
この3つが揃って初めて「止まる画面」になります。この記事は、1小間/2小間/4小間で迷わないための早見表です。
まず覚えるべき前提:展示会の“視認距離”はざっくり3段階
ブース前だけで見せるのか、通路を挟んで見せるのか、遠目から気づかせたいのかで必要サイズが変わります。
- 近距離(1〜3m):ブース前で説明・商談に入る用
- 中距離(3〜8m):通路の反対側から気づかせる用(最重要)
- 遠距離(8〜15m):会場の導線上で“存在”を見せる用(角地/大型向け)
結論早見:1小間/2小間/4小間 “目立つ画面サイズ” の目安
ここでは分かりやすく、画面サイズを「横幅×高さ(m)」で表記します(LEDでもモニターでも考え方は同じ)。
※ブース造作・主催規定・設置方式(床置き/壁面/吊り)で上限が変わるため「目安」です。
1小間(約3m×3m)
| 狙う視認距離 | おすすめ画面サイズ(目安) | 狙い | よくある失敗 |
|---|---|---|---|
| 近距離(1〜3m) | W1.0〜1.5m × H0.6〜0.9m | 説明・商談用/内容を読ませる | 文字が小さすぎて“見てるのに伝わらない” |
| 中距離(3〜8m) | W1.5〜2.0m × H0.9〜1.1m | 通路の反対側から気づかせる | 画面を下に置いて、人に隠れて見えない |
| 遠距離(8〜15m) | 基本は無理しない(2.0m前後が現実的) | 角地など条件が良い場合のみ | サイズだけ追って導線・高さが死ぬ |
2小間(約6m×3m)
| 狙う視認距離 | おすすめ画面サイズ(目安) | 狙い | よくある勝ちパターン |
|---|---|---|---|
| 近距離(1〜3m) | W1.5〜2.0m × H0.9〜1.1m | 説明を読ませる/事例を見せる | “読ませる画面”を1枚置く |
| 中距離(3〜8m) | W2.0〜3.0m × H1.1〜1.7m | 目線で止める(最も費用対効果が高い) | キャッチ+映像の2レイヤー構成 |
| 遠距離(8〜15m) | W3.0m前後(条件次第) | 角地・通路導線が太い時 | 高さを上げて人に隠れない位置へ |
4小間(例:6m×6m、8m×6mなど)
| 狙う視認距離 | おすすめ画面サイズ(目安) | 狙い | 設計のコツ |
|---|---|---|---|
| 近距離(1〜3m) | W2.0〜3.0m × H1.1〜1.7m | 商談前に“理解”させる | 読ませる画面は「止まる位置」に置く |
| 中距離(3〜8m) | W3.0〜4.0m × H1.7〜2.3m | 会場導線上で“存在”を出す | メイン導線に対して正面を作る |
| 遠距離(8〜15m) | W4.0〜6.0m(吊り/上部配置が有利) | 遠目から誘導する | 上部サイン+メイン画面の2段構え |
【追記】ブース形状別:1小間/2小間/4小間でも“勝ち方”が変わる
同じ小間数でも、形状で「目立つ条件」が変わります。ここを外すと、サイズだけ正しくても効果が出ません。
壁面あり(背面パネルあり/片側オープン)
- 勝ち筋:背面を“看板”にして、通路へ向けて正面を作る
- おすすめ:背面にメイン画面(W1.5〜3.0m帯)+手前に読ませる小画面
- 注意:画面を低く置くと人に隠れる。中心は床から1.4〜1.7mを目安に
角地(2面オープン)
- 勝ち筋:通路の2方向に「気づかせる面」を作る(“正面が2つ”)
- おすすめ:メイン画面は通路の太い側に寄せ、もう片側は“キャッチ重視”の補助サイン
- 注意:角の柱/造作で死角が出やすい。角から見える位置に寄せる
島(アイランド:4面オープン)
- 勝ち筋:上部サイン or 吊りで“遠距離の存在感”を作る
- おすすめ:遠目用:上部(吊り/高所)+ 近距離用:読ませる画面(商談導線上)
- 注意:「どこからでも見える」=「どこからも刺さらない」になりがち。主導線の正面を決める
形状が決まらない段階なら、まずは「主導線(人が流れる向き)」だけでも決めると、サイズ選定が一気に楽になります。
文字サイズの目安:キャッチは「遠くから読める」設計にする
展示会で止まるのは、“映像が綺麗”よりキャッチが読めるブースです。ざっくりの目安はこれ。
- 3mで読ませたい:文字高さ 6〜10cm
- 5mで読ませたい:文字高さ 10〜15cm
- 8mで読ませたい:文字高さ 15〜25cm
- 12mで読ませたい:文字高さ 25〜35cm
ポイントは、画面を大きくしても文字が小さいと意味がないこと。
「目立つ=眩しい」ではなく、“読める”が正義です。
高さの目安:人に隠れない配置が“最強のコスパ”
1小間で一番多い失敗がこれです。
「画面は大きいのに、人の頭で隠れて見えない」
目安として、画面の中心(アイキャッチの中心)は床から1.4〜1.7m付近が見えやすいです。
混雑する通路なら、もう少し上(1.6〜1.9m)に寄せると効果が出ます。
LEDかモニターか?迷ったらここだけ
展示会の「目立つ」目的なら、機材選びはシンプルです。
- 明るい会場・遠目で目立たせたい → LEDが強い
- 近距離で文字や資料を読ませたい → 大型モニターが強い
- 暗めの環境で大画面を安く → プロジェクターが強い
ただし、見積で揉める原因は「機材」よりも責任分界です。発注前にここは必ず押さえてください:
展示会LEDの見積で揉めるポイントまとめ|責任分界の決め方
相談テンプレ(コピペOK)— “目立つ”の設計だけでもOK
「うちの条件だと、どのサイズがベスト?」という相談は、ここだけ埋めればOKです。
【展示会名】() 【ブース小間数】1小間 / 2小間 / 4小間以上 【ブース形状】壁面あり / 角地 / 島(アイランド) 【主導線】人が多い通路はどちら側?(例:正面側/右側/左側) 【狙う視認距離】3m / 5m / 8m / 12m 【用途】集客 / 説明 / 案内 / ブランド訴求 【希望する画面】LED / モニター / 迷っている 【設置】床置き / 壁面 / 吊り(未定OK) 【搬入出】制限あり / なし(分かる範囲で)
「1小間で、通路の反対側(約5m)から気づかせたい。おすすめサイズは?」
これだけでも大丈夫です。