展示会LEDの見積で揉めるポイントまとめ|責任分界の決め方(発注前にやるべきこと)

展示会LEDの見積、なぜ揉める?結論は「責任分界が曖昧」

展示会でLED(LEDビジョン/LEDディスプレイ)を入れると、見積段階〜当日で揉めやすいポイントがあります。

原因のほとんどはこれです。

「誰がどこまでやるか(責任分界)が、発注前に決まってない」

LEDは「機材」だけでは成立しません。設置・安全・電源・信号・コンテンツ・現場運用まで関係者が多く、境界が1つでも曖昧だと、費用も責任もズレます


揉めるポイントはだいたいこの7つ

1)「機材費」だけで比較してしまう(施工・運用が抜ける)

見積書の金額差は、機材グレードより施工条件・人件費・搬入出・安全対策で出ることが多いです。
「LED一式」としか書かれていない見積は要注意です。

2)設置方法が未確定(床置き/壁面/トラス吊り)

設置方法で、必要な部材・人員・申請・安全対策が変わります。

  • 床置き:転倒・通路導線・養生・ウェイトが論点
  • 壁面:壁強度・固定方法・原状回復・養生が論点
  • 吊り(トラス):荷重計算・申請・ワイヤー・監督員が論点

3)電源(容量・取り回し・工事)が抜ける

展示会場の電源は「使える場所・容量・引込」が制限されます。
電源工事が誰負担か、一次側(会場)と二次側(ブース内)のどこまでが対象かが曖昧だと揉めます。

4)信号系の責任が曖昧(PC/送出/変換/長距離/予備)

当日の「映らない」は、LED故障より信号の切り分け不備が多いです。
HDMIの相性やNo Signal対策は、事前に“切り分けの順番”を決めておくと強いです。
(参考:映像トラブル系の導線はブログ一覧から辿れます)
ETTOブログ一覧

5)コンテンツ(データ仕様)が決まってない

「どの解像度で」「誰が」「いつまでに」「どうやって確認するか」。
ここが曖昧だと、直前にデータ差し替え→現場混乱→追加費用になりがちです。

6)運用担当(当日の張り付き)が不明確

「点けるだけ」なのか、「映像切替・トラブル対応まで」なのかで人員が変わります。
特に展示会は時間がシビアで、張り付きの有無が結果を左右します。

7)原状回復・撤去・廃材が抜ける

撤去後の養生撤去、テープ跡、廃材処理、搬出動線など。
ここが抜けると「誰がやるの?」で最後に揉めます。


発注前に作るべき「責任分界表」(これで9割防げる)

おすすめは、見積比較を始める前に工程別に「担当」を決めることです。
下の表をコピペして、関係者で埋めてください(超効きます)。

項目 内容 担当(例) 決めるべきこと
要件定義 目的・見せたい内容・来場導線 出展社/代理店 「目立つ」の定義(距離・高さ・文字量)
画面仕様 サイズ・ピッチ・解像度・輝度 映像/LED業者 視認距離とサイズの整合
設置方式 床置き/壁面/吊り 施工/運営/主催規定 安全・申請・荷重・固定方法
電源 容量・位置・配線・工事 電気/施工/会場 一次側/二次側の範囲、ブレーカー容量
信号 送出PC・変換・長距離・予備系 映像業者 バックアップの有無、ケーブル規格
コンテンツ データ制作・入稿・確認 制作/出展社 解像度・fps・納期・確認フロー
当日運用 点灯・切替・監視・トラブル一次対応 映像/運営 張り付き有無、緊急連絡系統
撤去・原状回復 撤去作業・清掃・廃材処理 施工/運営 撤去時間、養生範囲、廃材扱い

見積書で確認すべき「必須の書き方」

比較するなら、見積の粒度を揃える必要があります。
最低でも、見積書に以下が書かれているか確認してください。

  • LED仕様:サイズ(W×H)、ピッチ、想定解像度
  • 設置方式:床置き/壁面/吊り、固定方法、ウェイトやワイヤー
  • 電源:容量の前提、工事範囲(一次側/二次側)、配線距離
  • 信号系:送出、変換、長距離、予備系(有/無)
  • 人員:設営・撤去・当日張り付きの人数/時間
  • 搬入出:車両条件、搬入経路、台車、養生
  • 申請:主催規定対応、吊り物申請、必要書類
  • 責任範囲:どこまで保証/対応するか(一次対応の範囲)

揉めないための「メール文テンプレ」(そのまま送ってOK)

相見積もりや社内調整で、これを投げるだけで論点が揃います。

件名:展示会LED(LEDビジョン)設置の責任分界・見積前提の確認

各位

展示会ブースでLED(LEDビジョン)を検討しています。
見積比較の前提を揃えるため、下記の責任分界と前提条件を確認させてください。

【1. 画面仕様】
・希望サイズ:W( )mm × H( )mm(未定OK)
・用途:集客/案内/商品訴求/説明()
・視認距離:最短( )m / 最長( )m

【2. 設置方式】
・床置き / 壁面 / トラス吊り(未定)
・固定方法、転倒対策、必要申請の有無

【3. 電源】
・会場一次側:会場手配 or 施工手配(担当:)
・ブース内二次側:施工 or 映像(担当:)
・必要容量の目安とブレーカー前提

【4. 信号・運用】
・送出PC:出展社 / 制作 / 映像(担当:)
・当日運用(張り付き):要 / 不要(担当:)
・予備系(バックアップ):要 / 不要

【5. 撤去・原状回復】
・撤去時間帯、廃材処理、清掃範囲(担当:)

上記の前提が揃った状態で、見積をお願いできますと助かります。
よろしくお願いいたします。

よくある質問(FAQ)

Q. 「映らない」時、誰の責任になる?

A. これが一番揉めます。だからこそ、発注前に切り分けの順番一次対応の範囲を決めます。
例:送出PC→変換→ケーブル→プロセッサ→受信→パネル、のどこまでを誰が見るか。

Q. LED業者に全部丸投げできる?

A. できます。ただし「コンテンツ」「送出」「主催規定」「会場電源一次側」など、丸投げできない領域が必ず出ます。
だから分界表で“境界”を明確にするのが最短です。

Q. 相見積もりの比較ポイントは?

A. 金額より先に、設置方式・電源範囲・人員(張り付き)・予備系が揃っているかを見てください。
ここがズレてる見積は、後で追加費用になります。


最後に:見積の「セカンドオピニオン」できます

展示会LEDは、仕様よりも責任分界の設計で難易度が決まります。

「ウチの条件で成立する?」「見積の前提、ズレてない?」
この段階の相談が一番コスパ良いです(売り込み目的の対応はしません)。

→ 相談する(お問い合わせ)


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