展示会ブースで映像を出すには?PC・HDMI・分配器・モニター・LEDビジョンの接続方法
展示会ブースでモニターやLEDビジョンに映像を出す場合、単にPCと画面をHDMIケーブルでつなげばよいとは限りません。
実際の現場では、PCの出力端子、HDMIケーブルの長さ、USB-C変換アダプタ、分配器、スイッチャー、モニターの入力端子、LEDビジョンのプロセッサー、電源、配線ルートなどを事前に確認する必要があります。
特に展示会では、「当日PCをつないだら映らない」「分配器を入れたら片方のモニターだけ映らない」「LEDビジョンに出す映像サイズが合わない」「USB-CからHDMIに変換しても認識しない」といったトラブルが起きやすいです。
この記事では、展示会ブースでPC映像をモニターやLEDビジョンに出すための基本構成、HDMI・USB-C・分配器・スイッチャーの注意点、モニターレンタルやLEDビジョンレンタルを依頼する前に確認すべきポイントを、現場目線で解説します。
展示会ブースの映像機材レンタル・LEDビジョンレンタルをご検討中の方へ
ETTO株式会社では、展示会・イベント向けにモニター、LEDビジョン、プロジェクター、スイッチャー、分配器、HDMI・SDI配線、映像出し確認、当日オペレーションまで対応しています。
PCからの映像出力、複数モニター表示、LEDビジョンへの送出なども現場条件に合わせてご相談いただけます。
展示会ブースの映像出力は事前設計が重要
展示会ブースの映像出力で大切なのは、当日つなぐ前に「どの機器から、どの画面へ、どの信号で出すのか」を整理しておくことです。
たとえば、同じ「PCからモニターに映像を出したい」という相談でも、構成によって必要な機材は変わります。
- PC 1台からモニター1台に映像を出す
- PC 1台からモニター2台に同じ映像を出す
- PC 2台の映像を切り替えてモニターに出す
- PCの映像をLEDビジョンに出す
- メディアプレイヤーから複数モニターに映像を出す
- モニターとLEDビジョンに同時に映像を出す
- 映像だけでなく音声もスピーカーへ出す
この構成を決めずに当日を迎えると、HDMIケーブルが足りない、変換アダプタが合わない、分配器が必要だった、LEDプロセッサーの入力形式が違った、というトラブルにつながります。
そのため、展示会ブースでは、映像機材を単体で考えるのではなく、PC、ケーブル、分配器、スイッチャー、表示機器、電源、配線ルートまでセットで考えることが重要です。
展示会でよく使う映像機材
展示会ブースでよく使われる映像機材には、以下のようなものがあります。
| 機材 | 役割 | 注意点 |
|---|---|---|
| PC | 動画・資料・プレゼンの再生元 | HDMI端子の有無、USB-C映像出力対応を確認 |
| モニター | 映像を表示する画面 | サイズ、入力端子、設置方法、音声出力を確認 |
| LEDビジョン | 大型映像・アイキャッチ表示 | サイズ、ピッチ、プロセッサー、電源、施工条件を確認 |
| HDMIケーブル | PCとモニターなどを接続 | 長距離配線や抜けに注意 |
| SDIケーブル | 長距離の業務用映像伝送 | HDMIからの変換が必要な場合あり |
| 分配器 | 同じ映像を複数画面に出す | 解像度、EDID、HDCPに注意 |
| スイッチャー | 複数の映像を切り替える | 入力数、出力形式、オペレーション担当を確認 |
| メディアプレイヤー | 動画を安定再生する | 自動再生、ループ再生、対応形式を確認 |
展示会で使う映像機材一式については、以下の記事でも詳しく解説しています。
展示会で使う映像機材一式|必要なセットと費用目安をプロが解説
PCからモニターに映像を出す基本構成
もっともシンプルな構成は、PCとモニターをHDMIケーブルで接続する方法です。
基本構成は以下のようになります。
PC → HDMIケーブル → モニター
この構成では、PC側にHDMI出力端子があり、モニター側にHDMI入力端子があれば、比較的簡単に映像を出せます。
ただし、以下の点は事前に確認しておく必要があります。
- PCにHDMI出力端子があるか
- モニターの入力端子がHDMIか
- HDMIケーブルの長さが足りるか
- モニターの入力切替がHDMIになっているか
- PC側で外部ディスプレイを認識しているか
- 音声もHDMIで出す必要があるか
HDMIケーブルの種類や選び方については、以下の記事で詳しく解説しています。
HDMIケーブルとは?種類・選び方・映らない時の確認ポイントを現場目線で解説
USB-CからHDMIに変換する場合の注意点
最近のノートPCやMacでは、HDMI端子がなく、USB-C端子からHDMIに変換して映像を出すケースが増えています。
ただし、USB-C端子があるからといって、必ず外部映像出力に対応しているわけではありません。
展示会ブースでUSB-CからHDMIに変換して映像を出す場合は、以下を確認します。
- PCのUSB-C端子が映像出力に対応しているか
- USB-C変換アダプタがHDMI出力に対応しているか
- 4K出力が必要な場合、アダプタとケーブルが対応しているか
- 給電専用ポートと映像出力対応ポートを間違えていないか
- MacやWindows側で外部ディスプレイを認識しているか
特に展示会では、出展者様や制作会社様が持ち込むPCが毎回違うことがあります。
「前回は映ったのに今回は映らない」という場合、PC側のUSB-C仕様や変換アダプタの相性が原因になっていることがあります。
USB-CからHDMIに接続しても映らない場合は、以下の記事も参考にしてください。
USB Type-CからHDMIに接続しても映らない原因と対策
USB-CからHDMIに映す方法や変換アダプタの選び方については、以下の記事でも詳しく解説しています。
USB-CからHDMIに映す方法|変換アダプタ・ケーブルの選び方
複数モニターに同じ映像を出す場合は分配器が必要
展示会ブースでは、1台のPCから複数のモニターへ同じ映像を出したいケースがあります。
その場合は、HDMI分配器を使うことがあります。
基本構成は以下のようになります。
PC → HDMI分配器 → モニター2台以上
分配器を使うことで、同じ映像を複数の画面に表示できます。
ただし、HDMI分配器を使う場合は、以下の点に注意が必要です。
- 分配器が必要な解像度に対応しているか
- 接続するモニターの解像度が揃っているか
- HDCPの影響で映像が出ない可能性がないか
- 古いモニターに合わせて全体の解像度が下がらないか
- 電源付き分配器か、パッシブ分配ではないか
- 音声も分配する必要があるか
展示会現場では、「1台は映るのに、もう1台が映らない」「分配器を入れた瞬間に映らない」「解像度が勝手に変わる」といったトラブルが起きることがあります。
HDMI分配器で映らない原因については、以下の記事で詳しく解説しています。
複数の映像を切り替える場合はスイッチャーを使う
複数のPCやメディアプレイヤー、カメラ映像を切り替えて表示したい場合は、映像スイッチャーを使います。
たとえば、以下のような場合です。
- プレゼン用PCと動画再生用PCを切り替えたい
- 登壇者ごとにPCを切り替えたい
- カメラ映像と資料映像を切り替えたい
- LEDビジョンとモニターに別々の映像を出したい
- 本番中に映像演出を操作したい
スイッチャーを使う場合は、入力端子、出力端子、解像度、音声の扱い、操作担当者を事前に決めておく必要があります。
小規模な展示会ブースであれば、PC 1台とモニターだけで十分な場合もあります。
一方で、セミナー併設ブースやステージ演出、LEDビジョンを使うブースでは、スイッチャーやオペレーターが必要になることがあります。
長距離配線ではHDMIよりSDIや業務用伝送を検討する
HDMIは便利なケーブルですが、長距離配線には注意が必要です。
展示会場では、PCの位置とモニター・LEDビジョン・プロジェクターの位置が離れることがあります。
短距離ならHDMIで対応できる場合が多いですが、20m以上の配線や、通路をまたぐ配線、複数機器を経由する構成では、HDMIをそのまま長く伸ばすだけでは不安定になることがあります。
その場合は、以下のような方法を検討します。
- HDMI延長器を使う
- 光HDMIケーブルを使う
- HDBaseTを使う
- HDMIからSDIへ変換して配線する
- スイッチャーやプロセッサーの位置を調整する
HDMIの延長方法や注意点については、以下の記事で詳しく解説しています。
映像ケーブル全体の種類や選び方については、以下の記事も参考になります。
映像ケーブルの種類と選び方|HDMI・SDI・USB-C・VGAの違いを現場目線で解説
大型表示ならLEDビジョンレンタルも選択肢
展示会ブースで強いアイキャッチを作りたい場合は、モニターだけでなくLEDビジョンレンタルも選択肢になります。
LEDビジョンは、LEDパネルを組み合わせて大型画面を作る表示装置です。
モニターよりも大きな表示面を作りやすく、通路側から目立たせたい場合や、ブランドムービーを大きく見せたい場合に向いています。
展示会でLEDビジョンを使う場合は、以下の点を確認します。
- 設置したいLEDビジョンのサイズ
- ピクセルピッチ
- 視認距離
- 自立設置か、壁面設置か、吊り設置か
- 電源容量
- LEDプロセッサーの入力形式
- PCやメディアプレイヤーからの出力解像度
- 設営・撤去の時間
- 当日オペレーションの有無
LEDビジョンは、見た目のインパクトが大きい一方で、モニターよりも電源、施工、解像度、プロセッサー設定の確認が重要になります。
展示会でLEDビジョンレンタルを検討している場合は、以下の記事も参考にしてください。
展示会で目立つ!LEDビジョンレンタルのメリットと設営の流れ
LEDビジョンレンタルの費用や見積もりの考え方については、以下の記事で詳しく解説しています。
展示会でLEDビジョンを使いたい方へ
展示会ブースで目立つ映像演出をしたい場合、LEDビジョンレンタルは有効な選択肢です。
ETTO株式会社では、LEDビジョン本体だけでなく、プロセッサー、配線、設営・撤去、映像出し確認、当日対応までご相談いただけます。
モニターレンタルとLEDビジョンレンタルの使い分け
展示会ブースでは、モニターレンタルとLEDビジョンレンタルのどちらが適しているかを、目的に合わせて判断します。
| 用途 | モニターが向いているケース | LEDビジョンが向いているケース |
|---|---|---|
| 表示サイズ | 55〜98インチ程度で足りる | 100インチ以上の大型表示をしたい |
| 目的 | 商品説明、商談、受付表示 | アイキャッチ、ブランド演出、遠距離訴求 |
| 費用感 | 比較的導入しやすい | サイズ・ピッチ・施工条件で変動しやすい |
| 設営 | スタンド設置や壁掛けが中心 | パネル施工、フレーム、電源、プロセッサー設定が必要 |
| 向いているブース | 小規模〜中規模ブース | 通路側で目立たせたいブース、大型展示会 |
モニターを持ち込む場合でも、スタンド、ケーブル、分配器、設営、映像出し確認が必要になることがあります。
展示会にモニターだけを持ち込む場合の注意点については、以下の記事でも解説しています。
展示会にモニターだけ持ち込む企業様へ|映像演出はプロに任せると安心です
展示会で映像が映らない時に多い原因
展示会現場で映像が映らない場合、原因はケーブルだけとは限りません。
よくある原因は以下です。
- PC側で外部ディスプレイが認識されていない
- モニターやプロジェクターの入力切替が違う
- USB-C端子が映像出力に対応していない
- 変換アダプタの方向性が違う
- HDMIケーブルが長すぎる
- 分配器や切替器が解像度に対応していない
- HDCPの影響で映像が出ない
- LEDプロセッサー側の入力設定が違う
- PCの解像度と表示機器の解像度が合っていない
- 電源が入っていない、または電源容量が足りない
現場では、いきなりすべての機器を疑うのではなく、まずPCと表示機を直結し、次にケーブル、変換アダプタ、分配器、スイッチャー、LEDプロセッサーの順に切り分けることが重要です。
展示会やイベントで映像が止まる・映らない原因については、以下の記事も参考になります。
「映像が止まる」原因TOP7:電源・HDCP・ケーブル・熱・信号切替
展示会映像機材レンタルで事前に確認すべきこと
展示会で映像機材レンタルを依頼する場合は、以下の情報を事前に整理しておくとスムーズです。
- 展示会名・会場名
- 会期・設営日・撤去日
- ブースサイズ
- ブース図面・立面図
- モニターやLEDビジョンの設置位置
- 表示したい映像内容
- PC、メディアプレイヤー、USBメモリなど再生機器の有無
- HDMI、USB-C、DisplayPortなどPC側の出力端子
- 同じ映像を複数画面に出すか
- 映像を切り替える必要があるか
- 音声を出す必要があるか
- 電源位置・電源容量
- 当日オペレーターが必要か
「PCからモニターに映したい」という一言だけでは、必要な機材構成を正確に判断しにくい場合があります。
図面、設置位置、映像素材、使用PCの情報があると、分配器、スイッチャー、ケーブル、変換アダプタ、LEDプロセッサーなどの必要機材を整理しやすくなります。
映像設営を外注するときに送るべき情報については、以下の記事でも詳しく解説しています。
映像設営を外注するときに送るべき情報|制作会社・展示会出展者向け依頼テンプレ
ETTOでは展示会の映像機材レンタル・LEDビジョンレンタルに対応しています
ETTO株式会社では、展示会・イベント・企業ブース向けに、映像機材レンタル、モニターレンタル、LEDビジョンレンタル、プロジェクター、スイッチャー、分配器、ケーブル、映像オペレーション、設営・撤去まで対応しています。
PCからのHDMI出力、USB-C変換、複数モニターへの分配、LEDビジョンへの映像送出、サイネージ再生、当日の映像出し確認など、現場で必要になる部分もご相談いただけます。
「モニターだけ借りたい」
「LEDビジョンを展示会で使いたい」
「PCから複数画面に同じ映像を出したい」
「分配器や変換アダプタまで含めて相談したい」
「当日映らないトラブルを避けたい」
という段階でもお気軽にご相談ください。
制作会社様向けの映像機材レンタル・現場支援については、以下のページでご案内しています。
展示会の映像機材レンタル・LEDビジョンレンタルを相談したい方へ
ETTO株式会社では、展示会ブースのモニター、LEDビジョン、PC映像出力、HDMI・SDI配線、分配器、スイッチャー、映像出し確認まで、現場条件に合わせてサポートしています。
図面や設置位置が決まっていない段階でもご相談いただけます。
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- 制作会社様向け|映像機材レンタル・現場支援サービス
まとめ:展示会ブースの映像出力は、PC・HDMI・分配器・モニター・LEDビジョンをまとめて考える
展示会ブースで映像を出す場合、PCとモニターをHDMIで接続するだけならシンプルですが、実際の現場ではUSB-C変換、分配器、スイッチャー、長距離配線、LEDプロセッサー、電源、音声出力など、確認すべきポイントが多くあります。
PC 1台からモニター1台に出すのか、複数モニターに同じ映像を出すのか、LEDビジョンに大型表示するのかによって、必要な機材構成は大きく変わります。
また、展示会では設営時間が限られているため、当日に映像が映らないトラブルが起きると、ブース全体の印象や本番運営に影響します。
そのため、展示会映像機材レンタルやLEDビジョンレンタルを検討する際は、PC、ケーブル、分配器、スイッチャー、表示機器、電源、配線ルートまで含めて事前に確認しておくことが大切です。
展示会ブースで映像を確実に出したい場合は、機材単体ではなく、現場全体の接続構成を整理したうえで専門業者に相談すると安心です。