【保存版】LEDディスプレイのピッチ選定ガイド|距離・用途・解像度の正解

【保存版】LEDディスプレイのピッチ選定ガイド|距離・用途・解像度の正解

「近くで見ても粗くないか?」「どのピッチが最適?」「明るさや電源は?」――視認距離×用途×画質から逆算して、最もコスパの良いピッチを選ぶための実務ガイドです。展示会/ナイトクラブ/店舗/イベントの各シーンで、失敗しない基準を整理しました。

  • 更新日:2025-11-09
  • 監修:ETTO株式会社(常設LED・展示会・演出)

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1. ピクセルピッチの基礎:何が“見え”を決めるのか

ピクセルピッチ(mm)はLED素子中心間の距離。ピッチが小さいほどドットが細かく、近距離でも粗さが目立ちにくくなります。実務では次の3点で決めます。

  1. 最短視認距離(m):お客さまが最も近づく距離。
  2. 映像内容:写真・文字・ロゴ・UI表示なのか、抽象映像・模様中心か。
  3. 面サイズと解像度:FHD(1920×1080)や4K(3840×2160)を“何m×何m”で構成するか。

経験則:最短視認距離[m] × 1,000 ÷ 1,000 ≒ 推奨ピッチ[mm]
=「最短距離[m] ≒ 推奨ピッチ[mm]」を出発点に、用途で±調整します。

2. 距離から逆算:推奨ピッチ早見表(用途別)

最短視認距離 情報量(文字・UI) 映像中心(抽象・MV) 想定用途 推奨ピッチ
1.5〜2m クラブDJ背面、受付背面、近接訴求 1.5〜2.0mm
2〜3m 展示会小間/写真映えスポット 2.0〜2.6mm
3〜5m 壁面ワイド、店舗壁、ラウンジ 2.6〜3.9mm
5m〜 天井面・大面積アイキャッチ 3.9mm〜

※ 近距離で細かい文字を読ませる場合は、上限側を一段厳しめに(例:2mなら1.5–2.0mm)。
※ 明るい環境・撮影用途が多い場合は、ピッチだけでなく輝度・リフレッシュ・走査方式も重要。

3. 解像度の当て方:FHD/4K前提の面サイズ設計

「FHD/4K映像をディスプレイ原寸で表現したい」場合、ピッチ×ドット数=実寸で面サイズを決めます。

  • FHD(1920×1080)をp=2.6mmで:横=1920×2.6mm= 4.99m、縦=1080×2.6mm= 2.81m
  • FHDをp=2.0mmで:横=3.84m、縦=2.16m
  • 4K(3840×2160)をp=2.6mmで:横= 9.98m、縦= 5.62m

実務では、原寸に“ぴったり”でなくてもOK。コントローラ(NovaStar/Brompton)のスケーリングで非整数でも綺麗に合わせられます。ただし文字/ロゴ中心のときは整数倍に近い方が破綻が少ないです。

面サイズからピッチを逆算する(例)

横幅W=4.0mでFHDに近い見え方を狙うなら:
p ≒ W[m]×1000 ÷ 1920 → 4,000 ÷ 1920 ≒ 2.08mm(≒2.0mm帯)

4. 輝度・リフレッシュ・走査:映像が“綺麗に見える”条件

  • 輝度(nits):屋内は800–1500 nitsで十分。クラブや眩惑対策では上限ランプを設定。
  • リフレッシュレート:撮影・配信が多い環境では3840Hz以上推奨。ローリングシャッターの縞対策。
  • 走査方式:1/8〜1/16走査など。低走査は輝度を稼げるが、撮影でのフリッカーに影響。現場に合わせて調整。
  • 色校正:Gamma/色温度/REC.709基準でのプリセットを用意。ロゴ・写真映えとステージ用でプロファイル分け。

5. 電源・熱・換気:止めないための設計要件

項目 目安 ポイント
消費電力 最大800W/㎡(平均同時点灯30–50%) 200V系・専用回路・突入電流マージン
放熱 背面クリアランス100–150mm 背面チャンバー+常時換気、温度監視
冗長 PSU/NIC冗長(重要面) N+1、予備モジュール5–10%
配線 長距離は光HDMI/HDBaseT/SDI EDID固定・4K規格統一・ケーブル混在回避

6. 失敗あるあると回避策(10選)

  1. 距離に対してピッチが粗い → 最短距離基準で1段細かく。
  2. 文字が滲む/ギザる → FHD/4Kに近い解像になる面寸法に調整、フォント太さも最適化。
  3. 眩惑 → 上限輝度を営業用/演出用でプリセット。
  4. 配線長で劣化 → 延長はHDBaseT/光。中継はプロセッサ経由。
  5. 撮影でフリッカー → 高リフレッシュ&カメラシャッター合わせのプリセット。
  6. 熱だまり → 背面換気の確保、吸排方向を意匠で塞がない。
  7. 電源足りない → 最大/平均を分けて計算、ブレーカの余裕確保。
  8. パネル混在 → 同一ロットで統一、色ズレのための全体キャリブレーション。
  9. 点検導線なし → 点検口・モジュール交換スペース・脚立導線を設計段階で。
  10. 保守未契約 → SLA(4h一次対応/72h復旧等)と予備率を契約に明記。

7. ケース別の正解:展示会/クラブ/店舗/屋外入口

用途 視認距離 推奨ピッチ 面サイズ例 特記事項
展示会・小間 2〜4m 2.0〜2.6mm W3.8×H2.1m(p=2.0でFHD近似) 静止画+短尺動画/反射・照明角度に注意
ナイトクラブDJ背面 1.5〜3m 1.5〜2.0mm W4.0×H2.0m(p=2.0) 高リフレッシュ・眩惑対策・DMX連携
ラウンジ/店舗壁 3〜5m 2.6〜3.9mm W5.0×H2.8m(p=2.6) 運用は低輝度/色温度安定重視
屋外入口(半屋外) 5m〜 3.9mm〜 W6.0×H3.0m(p=3.9) 高輝度・防水・日射時の視認性

8. 目安費用と運用コスト(㎡単価・工費・消費電力)

項目 目安 備考
LED本体 ¥180,000〜¥380,000 /㎡ ピッチ・輝度・リフレッシュで変動
プロセッサ/コントローラ ¥200,000〜¥1,200,000 入力数・低遅延・Genlock
架台/意匠/施工 ¥80,000〜¥200,000 /㎡ 下地・曲面・メンテ導線で増減
電源・配線・工事 ¥300,000〜 専用回路・分電盤・長尺配線
年間保守 本体の5–10% 巡回点検・オンコール・予備保有
消費電力 最大800W/㎡(平均30–50%) 営業時は平均値で試算、余裕回路

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FAQ

ロゴや小さい文字を綺麗に見せたい。最低どのピッチ?

最短2mなら1.5–2.0mm、3mなら2.0–2.6mmが目安。さらに文字を多用するなら一段細かく。

FHD/4K映像で作ってある。ピッチはどう決める?

面サイズとの積で決まります。例:p=2.6mmでFHDは約W5.0×H2.8m。小型面ならp=2.0mm帯が現実的。

クラブで眩しいと言われる。

営業用の上限輝度をプリセットで固定。白フルの多用を避け、シーン別にカーブを作ると改善します。




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